【学級崩壊の危機】学級経営が上手くいかない先生の8つの特徴

- 生徒とかかわる量(時間)の不足
- 共感力が低い
- 危機管理意識の欠如
- 担任一人で頑張ろうとしている
3学期も終盤。
例年、この時期になると、自分の学年や担任をしている生徒との別れを考え、寂しさを感じます。終了式の日に、「先生が担任で、本当によかったです。」と学級の生徒が1人でも口にしてくれるだけで、その1年間が報われるものです。
しかし、私自身そんないい思い出ばかりではありません。
新採の時に担任した1人の女子生徒が修了式後に1通の手紙を渡してきました。「先生、1年間ありがとうございました。このクラスは楽しかったです。でも来年は、○○先生が担任じゃない方がいいです。」と…。
自分なりに全力で生徒とかかわっていたつもりだっただけに、その手紙を読んだ時のショックはかなり大きなものでした。
その反省を生かし、学級経営に関するあらゆる本を読みあさりました。
その後、今では、Q-Uテストで学級満足度9割以上を達成できるようになりました。
学級経営を失敗した私が感じることは、まずは成功するための方法を知るよりも、失敗につながる特徴を知ることが大切だということです。
ある時テレビを見ていると、林修先生が次のような言葉を言われていました。
「歴史の教科書を見るときに、歴史上の成功者に焦点を当てるな。失敗者に焦点を当て、失敗に共通する原因を知ることが大切。」
まさに私が感じていることでした。
そこで今回は、学級経営が上手くいかない先生の特徴についてお伝えします。
学級経営が上手くいかない先生の8つの特徴
①生徒と関わる量(時間)の不十分さ
これは、単純接触効果が関係しています。
単純接触効果とは、接触の頻度が増えることで、その相手に対する好意や評価が高まる現象のことです。つまり、あいさつや雑談、ノートでのやり取りなど、生徒と関わる量が少ないと、関係が築きづらいということです。
②しっかりさせないといけないという思いが強く、認める(褒める)場面の欠如
認める(褒める)8割、指導2割を心がけることが大切。
③関係を築く前に、厳しい指導
特に女子生徒との関係が困難になると、修復に時間がかかります。
④個別指導が多くなりがち
個別指導が多くなると、指導された生徒は『いつも私ばっかり…』とネガティブな感情を抱きます。また、全体の指導にブレが出る可能性もあるので、要注意です。
⑤アドバルーン(小さな乱れ)を見逃す
荒れる学級は、教室内にゴミが落ちていたり、机に落書きがあったりなど、教室環境が乱れていることが多いです。また、生徒のマイナス発言もアドバルーンの1つとなります。
⑥1日、1週間の見通しの甘さ
スケジュールについて質問された時に、「ちょっと待って」や「わからない」が多いと、生徒を不安にさせ、信用されません。
⑦学級内の2.6.2の割合の下位2割にばかり対応する
学級内で手のかかる2割にばかり目が行きがちになると、頑張っている生徒の対応がおろそかになるので、注意が必要です。
また、担任主導で学級を回すことには限界があります。担任の右腕となるリーダーを育てていくことが大切です。
⑧授業の質(教材研究の甘さ)
生徒指導の軸は、授業でつくるものです。授業の質が、教員に対する信頼や敬意につながります。授業で手を抜くと、生徒にも手を抜く先生という目で見られてしまいます。
まとめ
私は、この8つを意識することで、学級経営が大幅に改善されました。
いきなり、自分のやり方を大幅に変えるのは難しいと思います。もし、学級経営に悩みを抱えられてるのであれば、1つでも行動を変えてみてはいかがでしょうか。その1歩が、現状を打ち破る1歩となるはずです。